結婚式で人気の引き出物宅配サービス。
ゲストは『荷物がなくてラク!』
新郎新婦は『費用を節約できておトク!』
と双方にメリットがあるサービスですが、やはり気になるのはデメリットの部分。
引き出物宅配のメリット・デメリットを新郎新婦・ゲストの立場からまとめてみました。
引き出物宅配のメリット|新郎新婦
贈り分けがしやすい
ゲストからいただくご祝儀を見越して『贈り分け』をするため引き出物がそれそれ違うことはよくあります。
通常、引き出物袋は各ゲストのテーブル下に置かれ、それぞれに他のゲストに見えないよう配慮されていますが、お帰りの際に他の方の引き出物を見てみると自分よりも品数が多かったとか、大きいものが入っていたなど気にする方もおられるので見た目はなるべく同じになるよう商品選びしたりと気をつかいます。
引き出物をご自宅に直送なら、贈り分けの品を選ぶ時に品数や大きさなど気にせず自由に選べます。
持ち込み料がかからない
一番のメリットであり、人気の理由はこれだと思います。
式場提携業者の引き出物はどうしても市販や通販に比べると高めで、一流ホテルや式場になると3~4割も差が出たり。。。
そこでどの新郎新婦も考えるのは『引き出物の持ち込み』
ですが、すぐにプランナーさんから『持ち込み料』の話しを持ち出されてあきらめてしまいます。
ですが、そもそも持ち込みさえもしない宅配ならそれもすべて解決!
しかも
引き出物用の手提げ袋(引出物バッグ)も不要
引き出物に引き菓子・縁起物まですべてまるっと宅配してくれますので、引き出物用の手提げ袋が要らなくなります。
1枚あたりの費用は2~300円でも、ゲストの人数分が浮くのでかなりの節約になります。
引出物直送の案内カード付きでウエルカムカードも不要
引き出物宅配サービスには、結婚式当日に披露宴会場のゲストテーブルに置く『引き出物宅配の案内カード』がついてきます。結婚式にご列席頂いたゲストへの感謝メッセージもついているので、ウェルカム用のペーパーアイテムも不要です。
ゲスト宅への送料も無料
お得な引き出物宅配ですが、新郎新婦のみなさんが気になるのは『引き出物は安いけど配送料は?』という点、サービスによっては無料配達をしているところも結構ありますし、送料別でも同じ引き出物内容で式場提携と比べるとそれでも安いところがほとんどです。
さらに、メリットをもうひとつ
引き出物にサンクスカード(メッセージカード)もついてくる
結婚式後、2~3日で引き出物が入ったギフトBOXがゲストのお宅に届きます。
箱はおしゃれな外装ですし、引き出物にはきちんとのしもされています。そして、何よりうれしいのが「サンクスカード」がついていること。
結婚式に列席いただいたゲストの方に、後日お礼のハガキや電話をするのがマナーですが、ハガキを書くのは大変ですし、親戚の伯父など電話もかけづらいもの。
引き出物が後日届くことでサンクスカードがお礼のハガキのかわりとなりますし、電話をするときも「引き出物は無事届きましたか?」と話のネタにもなります。
さらにおまけ
引き出物宅配が届かない!?安心してください!
お礼の電話をした時に「引き出物は届きましたか?」と聞いたら「まだ全然届かない!」となったらあたふたしますよね。
そうでなくても、ゲスト全員に無事引き出物が配達されたか気になるところ。
そんな時にも安心なのが「配達完了メール」のサービス。届いたことを確認してからお礼の電話ができるのでスムーズです。
- ※ご注意点※
- 引き出物宅配も業者・サービスによっては「メッセージカード」「サンクスカード」や「送料無料」「配達完了確認メール」など対応していない場合があります。
引き出物宅配のメリット|ゲスト
引き出物が荷物にならない
サービスの特徴そのままのメリットですが、大きい荷物を持たずに身軽に移動できるのは若い方でもご年配の方でも喜ばれます。
引き出物宅配なら手ぶらで帰れる!とありますが、実際のところ結婚式に参列されるかたはバッグやポーチ、人によっては着替えのスーツなど手ぶらとはいきません。
少しでもお荷物を減らす配慮は、引き出物をたくさん持って帰ってもらいました!という見栄よりもゲストには嬉しいおもてなしです。
食器など帰路の途中に割れたりの心配がない
最近ではだいぶ減りましたが、いまだに大きくて重い陶器の食器を引き出物にされる方も。
陶器の場合、持ち運ぶと重たいだけでなく割れてしまうというトラブルもあります。
食器を引き出物にされるなら宅配がやっぱりありがたいです。
2次会前にロッカーに預けたりの手間がかからない
2次会前に駅前やホテルのロッカーにみんなで引き出物を預ける結婚式のよくある光景。とくに女性ゲストの方は2次会に身軽でカジュアルに参加したいので引き出物がないのは嬉しいです。
お酒が入って酔って置き忘れや盗難もない
結婚式も2次会ともなるとテンションがあがりお酒がすすみます。
引き出物の存在を忘れてそのまま置き忘れてしまう人や、引き出物袋の中にバッグ・携帯をまとめていれておいたらまるごと盗難にあったというケースも。
引き出物のせいではないですけどご注意を。
公共交通機関で帰る人はとくにありがたい
結婚式・2次会とお酒が入るので、ゲストのみなさんほとんどがバスや電車の公共交通機関でお越しになられます。
混雑時は引き出物がつぶれて袋がぐしゃぐしゃ。せっかくの贈りものですからキレイな状態であけて欲しいものです。
引き出物宅配のデメリット|新郎新婦
ホテル・式場側に嫌がられる
結婚式の費用を少しでも節約したいからと、招待状やウエルカムボード・プロフィールビデオにプチギフトとたくさん「持ち込み」をする新郎新婦。
持ち込みならまだ、持ち込み料がとれるのですが『引き出物宅配』はホテル・式場にメリットが何もありません。
あまりに費用を抑えると、式場側(プランナー)の対応が悪くなることも。
ただ、引き出物宅配だけは一番コストを減らせるテクニックなのでしっかり交渉することが大事です。
両親・親族が手ぶらでゲストを帰すことに抵抗がある
結婚式で人気となっている引き出物宅配サービスですが、まだまだご存知でない方も多く
「引き出物が無いとか聞いたことがない」
「それはゲストに失礼だ!」
「マナー違反になるんじゃないか」
という両親の意見もよく聞きます。
ご年配の方や地域によっては『あふれんばかりの引き出物を渡すのがマナー』だとされてたりしますので。
そんなご両親を説得しないといけない。というのが一番大きなデメリットとも言えます。
ペーパーアイテムや装花を持ち帰る紙袋がない
引き出物以外にも席次表やプロフィール・会場装花にプチギフトなどゲストにお持ち帰りしていただきたいものはたくさんあるので、引き出物袋に入れて持帰っていただきます。
その引き出物袋がないなんて!という声が多かったようで、いまではお持ち帰り用袋をつけくれるサービスもあります。
日持ちがしないものは贈れない(入れられない)
後日(2~3日後)配送になりますので、日持ちのしない引き菓子などは選べません。
ただ、もともと引き出物にいれる引き菓子・縁起物などは、バームクーヘンや紅茶・鰹節など消費期限が長いものが主流です。
引き出物宅配のデメリット|ゲスト
日ごろ留守がちな人は受取りが遅れる
宅配便で配達しますので、普段家を留守にしがちな方は受け取りが遅れたりする点がデメリットです。もちろん宅配なので不在票をきちんといれてくれますし、再配達の手配も電話一本でお届けしてくれます。
引き菓子を家に帰ってすぐに食べれない
このデメリット(不満)がかなりあがっていることに驚いてます。逆に言えば、ゲストへのデメリットはこれぐらいのことしかありません。
まとめ
引き出物宅配には費用面でも利便性でもかなりのメリットがあるものの、まだまだ新しいサービスですので、それが結婚式のマナーとしてよいのか悪いのか判断が難しいのが一番のデメリットのようです。
結婚式のスタイルも、格安結婚式や1.5次会・家族婚と変化する時代ですので、『引き出物はこうあるべき』とかたくなになるよりも、いまの時代にあった引き出物のマナー・スタイルとしてメリットをしっかり活用するのがおすすめです。